ポケットWi-Fiを検討されている方は、WiMAX2+にしようか、ワイモバイルにしようかでよく悩まれています。
このページをご覧になって比較検討してもらえればと思います。
ポケットWi-Fiにこの2大サービスが国内市場の大半を占めます。
提供会社も違えば、電波特性もかなり違うこの2大サービス。
あなたに合うポケットWi-Fiを探していきましょう!
※もし既にWiMAX2+に決定しているという方は、以下のページをご覧ください。
目次
ワイモバイルとWiMAX2+を一挙に比較!
はじめにワイモバイルとWiMAX2+の全体像を把握するために、ポケットWi-Fiを契約する際に比較すべき要素を一挙に公開します。
ナオト
2社とも日本を代表する通信会社です。
系列を知ると電波特性が把握がしやすくなると思います^ ^
ワイモバイルとWiMAX2+の概要
ブランド | ワイモバイル | WiMAX2+ |
提供会社 | ソフトバンク(株) | UQコミュニケーションズ(株) |
系列 | ソフトバンク系、旧イーモバイル | KDDI系 |
申込サービス | ワイモバイル | ブロードワイマックス |
通信エリア | 人口カバー率99% | 人口カバー率99% |
メイン電波特性 | LTE(高速、室内に強い電波) | WiMAX2+(高速、室内に弱い電波) |
サブ電波特性 | – | au4GLTE(中速、日本全国カバー、回り込んで電波が届く、有料オプション) |
最大通信速度 | 612Mbps | 758Mbps |
速度規制有無 | 有り 3日10GB |
有り 3日10GB |
速度規制時の上限速度 | 1Mbps 但し、月間7GB超過時は128kbps(Web閲覧厳しい) |
1Mbps |
契約事務手数料 | 3,000円 | 3,000円 |
ルーター購入料金 | 41,400円前後(36分割可) | 0円 |
月額料金 (月間上限なしプラン) |
4,380円 アドバンスオプション月額684円を契約時 |
4,011円 ギガ放題プラン選択時 |
月額料金 (月間7GBプラン) |
3,696円 | 3,326円 |
契約期間 | 3年(自動更新) | 3年(自動更新) |
こんな人に最適 | ・WiMAX2+のエリア外の人 ・地方でよく使う人 ・室内利用がメインの人 ・地下でも利用する人 ・3年契約OKの人 |
・都市での利用がメインの人 ・速度を重視する人 ・auユーザー(au4GLTEが無料、スマホ・携帯が毎月割引) ・動画を観る人 ・自宅ネット回線兼用の人 ・ヘビーユーザー |
詳しく見る | レビュー記事 | レビュー記事 |
※ワイモバイルについては端末に応じて料金プランが異なるため、月間7GB上限の料金はPocket WiFi プラン2で端末は「Pocket WiFi 502HW」の料金を記載しています。
※ワイモバイルについては端末に応じて料金プランが異なるため、月間上限なしの料金はPocket WiFiプランL、端末は「Pocket WiFi 305ZT」の料金を記載しています。
※WiMAX2+については、販売代理店が多くUQコミュニケーションズ本家よりも低価格で利用できることから、上記表内では一番人気のブロードワイマックスを取り上げています。
※ワイモバイルは、「契約期間なし」プランも存在しますが、月額料金が非常に割高で8,000円程度します。WiMAX2+と比較する対象に入らないため、3年契約により「おトク割」が適用される前提で記載しています。
僕がおすすめするのは、「ブロードワイマックス」のWiMAX2+です。
月額2,726円から利用できるためWiMAX業界最安値ですし、最新ルーターがすべて無料だからです。
速度の比較
ポケットWi-Fiに「速度」を求める人は多いです。
比較していきましょう。
大きく2つの比較に分けて掲載します。
最高通信速度(仕様上の速度)の比較
仕様上の最高通信速度の比較
ワイモバイル | WiMAX2+ | |
最高通信速度(下り) | 612Mbps | 758Mbps |
仕様で見た場合、互角と言ってよいレベルかと思います。
ポケットWi-Fiは年々高速化しているので、ほんの少し先の未来では、光回線の1Gbps(1000Mbps)に到達するのも時間の問題ですね。
実際の速度の比較(通信会社調べ)
大事なのは、「実際の速度」ですよね。
各サービスの実際の速度は、各通信会社が実際に調べて、Webサイトで公表しています。様々な場所で測定した速度の平均値です。
実際の通信速度の比較
ワイモバイル | WiMAX2+ | |
実行速度(下り) | 42.5〜76.6Mbps | 31〜170Mbps |
※実行速度とは、実際の速度のこと。
実際の速度の比較(僕調べ ^ ^;)
通信会社が調べて速度測定結果には満足せず、自分自身で調べました。
僕は、ワイモバイル・WiMAX2+の両方のサービスを利用していますので、あちこち言って測定してきた結果は、こちらのページでご紹介しています。
通信エリア(電波)の比較
ポケットWi-Fiにおいて、通信エリアはとても重要で要視すべき項目です。
繋がらなくては、意味がありませんからね^ ^
ワイモバイルもWiMAX2+も人口カバー率では99%に達しています。
多くの人がいる場所での通信ということであれば、一定の繋がりやすさを確保していると言えます。
しかし大きく違う点は、電波の特徴です。
ワイモバイルは、地方でもほぼ繋がります。
建物内でも電波が回り込んで入ってくるため感覚的には隅々まで電波が届く感じですね。
そのため使い勝手が良いです。
一方WiMAX2+は、直進性の電波特性を持っており、主要都市では速度も速く普通に繋がるものの、エリアによっては電波が届きづらいと感じる場面が多々あります。
建物内で電波が届かないケースもあります。
それを補完する意味で月1,000円の有料オプションau4GLTE(こちらはワイモバイル同レベルで全国隅々まで繋がる)で繋ぐ感じです。
- WiMAX2+のエリア外の人
- 地方でよく使う人
- 室内利用がメインの人
- 地下でも利用する人
- 3年契約OKの人
- 都市での利用がメインの人
- 速度を重視する人
- auユーザー(au4GLTEが無料、スマホ・携帯が毎月割引)
- 動画を観る人
- 自宅ネット回線兼用の人
- ヘビーユーザー
実質的に使い放題であるかは「エリア」次第
ポケットWi-Fiが実質使い放題であるかという点は、利用用途によってはとても重要なことです。
結論からですが僕の考えはこうです。
月間上限なしの実質使い放題を希望している人は、WiMAX2+を選択した方が無難
ワイモバイルもWiMAX2+も月間通信容量の上限なしで利用することは可能です。
ワイモバイルのアドバンスモード対応エリア
ワイモバイルの場合は、月684円のアドバンスオプション(アドバンスモード)を契約することで月間データ通信量の上限なく利用できます。
アドバンスオプションの利用を想定している人は、アドバンスモード対応エリアはまだ狭いためエリア内であるかよく確認しておきましょう。
対応エリア外では、アドバンスモードにしたところで繋がらないということになってしまうからです。
ワイモバイルのアドバンス対応エリアは狭い
青で塗られた部分が、アドバンスモード対応エリアです。
下でWiMAXのマップも掲載しますが、ワイモバイルがアドバンスモード対応エリアがまだまだ狭いですね。
アドバンスモードに対応しているエリアをさらに広範囲で確認したい場合は、こちらからご確認いただけます。
WiMAX2+の月間通信容量の上限なしエリアは広い
ワイモバイルと比較してもらうと分かりますが、現時点ではWiMAX2+の方が月間通信容量の上限なしで使えるエリアが広いです。
WiMAX2+の場合「WiMAX2+サービスエリア」内であれば月間通信容量の上限値はありません。
しかし、WiMAX2+にも注意点があります。
月間通信容量の上限がなく使えるのは「WiMAX2+」エリアだけです。
au4GLTEエリア(au4GLTEとは、auのLTE網のことで全国で繋がります。WiMAX2+よりも対応エリアが広いです。このLTEオプションは月1回でも使うと、1,005円/月がかかります。)は対象外となります。
au4GLTEが利用できる「ハイスピードプラスエリアモード」で月間のデータ通信量の合計が7GB以上に達した場合に、au4GLTE通信及びWiMAX2+の通信が当月末まで速度制限されますので、こちらも注意が必要です。
制限時の最大速度は1Mbpsです。
au4GLTEは上限なしで使うということはできません。
あくまでメインはWiMAX2+で繋ぎ、対応エリアを補完する形でau4GLTEを使う方法が基本の使い方になります。
“速度制限の厳しさ”を比較
ワイモバイルの速度制限は厳しい
ワイモバイルは、月間7GBの容量を超過した場合は、通信速度が128kbpsまで絞られてしまうためかなり使い勝手が悪くなります。
これがWiMAX2+との大きな違いです。
128Kbpsですと、メール、ライン、Twitterなどのテキストベースのコミュニケーションがやっとという感じです。
容量無制限のアドバンスオプション(月額684円)を契約して、できる限りアドバンスモード対応エリアで使うといった使い方が基本になります。
そうすることで速度制限を避けることができます。
なお、アドバンスオプションにおいても3日10GBの通信量制限は適用されますので注意が必要です。
直近3日間の通信容量が10GBを超過した場合は、速度1Mbps程度まで絞る制限が実施されています。
WiMAX2+の速度制限は常にゆるい
一方、WiMAX2+でギガ放題プランを選択した場合は、月間通信容量の上限はありません。
しかし、ワイモバイル同様に3日10GBの制限はあります。
制限時は最大1Mbps程度の速度制限です。
通信速度の制限をされても、常にゆるめであることがWiMAX2+の特長です。
速度制限時も1Mbps(YouTube動画の標準画質レベルが見れる速度)の速度がでます。
おすすめは、月額料金が一番安い「ブロードワイマックス」です。
料金比較
ワイモバイルとWiMAX2+は、月額料金に大きな差はありません。
しかし、よくよく確認して欲しい点はルーターの購入料金(下で説明しています)です。
料金面では確実に、WiMAX2+がおトクです。
ルーター購入料金の比較
ワイモバイルは、ルーター料金が高いです。
最も高い最新ルーターPocket WiFi603HWは、6万円以上します。
安くても4万円以上します。
多少割引が適用されるとはいえ、ルーターの無料提供はしていません。
残念ながらワイモバイルはキャンペーンには積極的ではないです。
一方、WiMAX2+は、ほとんどのプロバイダーでルーターを無料提供をしているため、この点が大きく違いますね。
WiMAX2+は販売代理店が多くいるので価格競争が激化していて、積極的なキャンペーンを展開している会社が多く、料金的メリットはWiMAX2+にあります。
トータルで考えるとWiMAX2+が安いです。
最新ルータが無料かつ、月額料金が最安値の「ブロードワイマックス」は特におすすめです。
WiMAXの中でもとても人気があるサービスです。
契約期間の比較
WiMAXもワイモバイルの契約期間は3年
原則3年です。
ポケットWi-Fiは、サービスの進化も早いし、端末の性能もまだまだ発展途上です。
そのためできるだけ短い契約期間で契約できる方が長い目でみてメリットがあります。
3年経過したら次何を契約するか検討できるとベストです。
まとめ
ポケットWi-Fiは、何が一番良いサービスかを探すのではなく、「どのサービスが自分に適しているか」といった視点で検討することが大事です。
どのサービスも一長一短があります。
完全に希望を満たすことは難しくても、一番重視したい点を満たすことは比較的容易だと思います。
電波の届きやすさを重視するならワイモバイルです。
WiMAX2+よりは高めの料金になりますが電波が入らなくて困るシーンはかなり少ないと思います。
一方、電波の入りやすさ、料金などトータルのバランスの良さを重視するならWiMAX2+がおすすめです。
特に都市部で利用される方なら電波が問題なく入るケースが多いのでワイモバイルよりも料金的メリット、契約期間の短さで有利ですね。
あなたに合うポケットWi-Fiが見つかることを願っています。
ワイモバイルを検討されている方はこちらもご覧ください。
WiMAX2+を検討されている方は、ブロードワイマックスを検討してみてください。
最新ルーターが無料、月額料金が安いからトータルの支払額も最安です。