ポケットWi-Fiの通信速度を比較した記事です。
日頃ポケットWi-Fiの通信速度が遅くて不満に感じている方はいませんか?
サービス・ルーターをしっかり選ぶだけで、速度は結構改善できます。
このページでは代表的なポケットWi-Fiサービス(ドコモ、ワイモバイル、WiMAX2+)の速度を比較しています。
また通信速度の速いルーターのご紹介もしています。
そして、後半では実際の通信速度についても触れていますのでご参考にしてください。
ポケットWi-Fiの速度が遅くてお困りの場合は、速度を向上させるために下の記事をご確認ください。
遅いポケットWi-Fiにさようなら -速度や電波を比較してみた-
目次
いきなり結論、速度を求めるならWiMAX2+
いきなり結論を書いてしまいますが、コストパフォーマンスに優れていて、なおかつ速い速度は「WiMAX2+」です。
WiMAX2+で提供されている最新ルーター「Speed Wi-Fi NEXT W06」では、下り最大通信速度が1,237MbpsとWiMAX史上最速のルーターです。
W06についてはこちらの記事をご覧ください。
Speed Wi-Fi NEXT W06は、ブロードワイマックスで無料入手できることをご存知ですか?特におすすめです。
最速ポケットWi-Fiの最高通信速度とは?
各サービスの最高通信速度(規格上)
ドコモ | ワイモバイル | WiMAX2+ | |
最高通信速度(下り) | 682Mbps | 612Mbps | 1,237Mbps |
はじめに、各サービスの規格上の最高通信速度を把握しておきましょう。
これは環境がいい場合に出る最速の速度です。
いずれも数百Mbpsの高速通信に対応しており、光回線を超えるサービスも登場しています。
ポケットWi-Fiの高速化はとても進捗しています。
表内に記載した「下り」というのは、ダウンロード速度を表しています。
インターネットは、ネット上からファイルをダウンロードしながらインターネットをしますので下り速度が重要になってきます。
最高通信速度を見るとき2つ注意点があります。
注意1 ちょっと待った!あくまで規格上の最高通信速度
ポケットWi-Fiの最高通信速度は、「ベストエフォート」であるということを把握しておきましょう。
通信会社が最大限(ベスト)の努力(エフォート)をしてサービス提供するよ、ということでベストエフォートと呼んだりします。
インターネット通信サービス契約時、最高通信速度は実際の通信速度を保証するものではない旨の注意点が書かれていますよね。
あれです。
最高通信速度は、最高の通信環境が揃った時に出せる瞬間的な最大通信速度です。
利用場所・ルーター性能・利用者数・その他諸々の条件が最高に良い条件の時のみ出せるもので、そうでないとき(普通はこれに該当します)は、速度低下があるということになります。
光回線が1Gbpsの最高通信速度であっても、実際にはその半分も速度が出ないというのと同じように、ポケットWi-Fiの最高通信速度もベストエフォートであり、規格上の最高通信速度が出るものとは考えない方がよいでしょう!
注意2 速度の速いルーターは機種が少ない
各社ポケットWi-Fiの最高通信速度ですが、一部のルーターのみが対応しています。
つまりは、各社ポケットWi-Fiルーターを数種類販売していますが、すべてのルーターが最高通信速度に対応しているわけではないということです。
下の表で、最高通信速度に対応した各社のポケットWi-Fiルーターをすべてご紹介します。
速度の速いポケットWi-Fiルーター 一覧
ドコモ、ワイモバイル、WiMAX2+という代表的なポケットWi-Fiサービスにおける速度の速いルーターをご紹介します。
最速を求めるのであれば、速度の速いルーターをしっかり選ぶ必要があります。
赤枠で囲んだものは、他社よりも優れている点です。
※ドコモのプランは、データ通信のみご利用の場合のひとり向けのパケットパック(データパック)5GBプランを例にしています。2GBプランも存在しますが、データ通信量が極端に少なく比較対象にならないため5GBを取り上げています。
- ドコモの682Mbpsに対応したルーターは、「Wi-Fi STATION N-01J」の1台のみとなります。
- ワイモバイルの621Mbpsに対応したルーターは、「603HW」の1台のみとなります。
- WiMAX2+の1,237Mbpsに対応したルーターは、「Speed Wi-Fi NEXT W06」1台のみです。
各社、最速を実現できる速いルーターはすごく少ないのが現状です。
ナオト
やっぱりドコモがいいなと思ったあなたは、ぜひ後半でご紹介している「料金」についてお読みください。
本当にドコモでいいのですか?
Speed Wi-Fi NEXT W06を狙っている方は、ルーターを無料提供していて、かつ月額料金が最安値級のブロードワイマックスをおすすめします。
実際の速度を比較してみた
実際の速度を比較してみた(通信会社公表値)
次に気になるのは「実際の速度」ですね。
上記にポケットWi-Fiの主要サービスの最高通信速度を取り上げました。
しかし大事なことは、僕たちが利用するときの速度、つまりは「実際の速度」が大事ですよね。
各サービスの実際の速度は、各社がWebサイトで公表していることをご存知ですか?
目立たないところに掲載されているのですがきちんと公表されています。
通信会社が様々な箇所で測定した速度の平均値です。
各通信会社の平均通信速度
ドコモ | ワイモバイル | WiMAX2+ | |
実行速度(下り) | 97〜161Mbps | 42.5〜76.6Mbps | 31〜170Mbps |
※実行速度とは、実際の速度のこと。
ナオト
仕様の速度より下がりますね。
でも5Mbps程度出ていれば、動画再生もだいたいできてしまうんです。
実際の速度を比較してみた(僕調べ)
下でご紹介する記事では、僕がワイモバイルとWiMAX2+の2サービスのリアルな速度を公表しています。
真実を知りたい方はご覧ください。
もしあなたが今お使いのポケットWi-Fiの速度が遅く、こんなに速度出ていないよー!という方は、すぐ下の参考記事が役立ちます。
ドコモとワイモバイルは総務省の定める方法で測定した結果を公表していますので比較の際に役に立ちます。
ドコモは料金が馬鹿高いだけに、安定して速いようですね。
WiMAX2+は、主要都市での速度を公表しています
WiMAX2+については、具体的な測定地域&測定結果を公表されていました。
WiMAX2+はドコモと比較すると劣るものの、ワイモバイルよりも速い速度で通信できているエリアが多いこと、実用面では問題ないレベルの速度が出ていることが分かりました。
東京都内 |
京都・大阪・神戸市内 |
名古屋市内 | 福岡市内 |
出展:UQコミュニケーションズ
WiMAXの主要エリアを見てみますと、以下のような感じです。
これぐらい速い速度であればモバイルとしては十分すぎるレベルですね。
WiMAXの主要エリアでの通信速度
エリア | 実際の速度 |
東京駅 | 121Mbps |
新宿駅 | 170Mbps |
渋谷周辺 | 97.6Mbps |
大阪城周辺 | 94Mbps |
名古屋城周辺 | 84.3Mbps |
京都駅 | 81.7Mbps |
札幌駅周辺 | 64.4Mbps |
博多駅周辺 | 40.7Mbps |
758Mbps対応ルーターでしたらもう少し速度は出ると推測できます。
ネット上の口コミで速度について調べてみると、かなり速い速度が出ているとの報告も上がっていました。
公式サイトが発表したものではありませんが参考にはできそうです。
地方都市でも屋外で90Mbpsをコンスタントに記録するなど速度面では他のモバイル回線に引けを取らない高速値をマーク
WiMAX 2+の通信速度が出やすい、いくつかのポイントで測定してみたところ、室内の複数のポイントで下り300Mbps越えを記録
最大通信速度758Mbpsの「Speed Wi-Fi NEXT W05」は、ブロードワイマックスなら無料で入手できます。
人気があります。
速度だけ? 他にも検討すべきポイントがある
“快適さ”を得るために、速度を重視することは間違ってはいません。
しかし、ポケットWi-Fiは通信速度以外にもきちんと見ておかなければならないポイントがいくつかあります。
最終的には、これらの複数の重視項目をバランスの良く満たしているポケットWi-Fiが、使い勝手の良いポケットWi-Fiだからです。
さぁ、順番に確認していきましょう。
提供エリア範囲
ポケットWi-Fi選びで一番重視すべきポイントと言っても良いでしょう。
それは日頃インターネットをする場所が「提供エリア」内に入っているかどうかです。
ポケットWi-Fiは電波が届かなければインターネットに繋がりませんので、日頃あなたが利用する場所で電波がしっかり届くかを確認していきましょう。
料金・通信速度・通信容量・契約期間などの項目は、提供エリア範囲を確認した後に検討していけばOKです。
上記3サービスとも人口カバー率では99%を超えていますので、日本全国の広い範囲をカバーしていることは事実ですが、住所をピンポイントで調べるとカバーされていない範囲もやはり存在します。
始めにきちんと確認することが大切です。
「月間通信容量上限なし」の対応エリアの広さ
ポケットWi-Fiを検討要素として「たくさん通信ができるか」を挙げる人は多くいます。
まずドコモは容量無制限のサービスではありません。
ワイモバイルとWiMAX2+は、月間通信容量なしのプランが用意されています。
これは言葉の意味の通りで、一月あたりの通信容量がどれぐらいであろうと、通信制限・速度制限をするものではないという意味です。
WiMAX2+については、ギガ放題プランを選択すれば月間通信容量の上限なく利用が可能です。
とてもシンプル。
特にこれといって説明しなくても分かりますね。
ここでは特に実績と定評のある「ブロードワイマックス」のサイトで調べてみましょう。
下のボタンからサイトにアクセスし、ページ上部にある「エリア確認」をご覧ください。
但し、ワイモバイルは注意が必要
ワイモバイルについては、アドバンスモード対応エリアでのみ月間通信容量の上限がなく利用可能です。
ワイモバイルの場合は、アドバンスオプション(アドバンスモード)と言って、月間データ通信量の上限なく利用できる回線をオプションで契約することができます。
このアドバンスオプションの利用を想定している人は、対応エリア内に入っているかよく確認する必要があります。
なぜならアドバンスモード対応エリアはやや狭いからです。
アドバンスモード対応エリア外では、月間通信容量の上限なくインターネットを使うことはできませんから注意が必要です。
月間通信容量上限なしエリアの広さ比較(ワイモバイル vs WiMAX2+)
ワイモバイルのエリアは全国的に狭い
ワイモバイルの提供エリアです。
青で塗られた部分が、アドバンスモード対応エリアで月間通信容量の上限なく利用できるエリアです。
WiMAX2+のエリアは全国的に広い
WiMAX2+の場合、ピンク色の範囲が対応エリアで月間通信容量の上限がなく利用できるエリアです。
WiMAX2+の場合、エリアによって上限あるなしが決まっているわけではなく提供範囲エリアであれば月間通信容量上限はありません。
画像のように、例えば関東南部エリアを比較してみます。
千葉県内ではエリアに差がハッキリと現れていました。
WiMAX2+は対応エリアが広いです。
しかし、ワイモバイルは青色で塗られた上限なしエリアが狭いですね。
ほとんど対応できていないです。
関西エリア・東北エリア・九州エリアなどを調べてみても、全体的にWiMAX2+の方が月間通信容量の上限なく利用できるエリアが広いです。
ここでは特に実績と定評のある「ブロードワイマックス」のサイトで調べてみましょう。
下のボタンからサイトにアクセスし、ページ上部にある「エリア確認」をご覧ください。
料金
インターネットは長く使うものです。
そのため「月額料金」の安いものを選択すると金銭的負担が少なくよいでしょう。
初期費用の安さも大切ですが、毎月支払う「月額料金」が少しでも安い方が負担は少なくなります。
WiMAX2+の月額料金は、ブロードワイマックスが最安値級の2,726円からと安いです。
ドコモだけ異常に料金が高い!高すぎると思いませんか?
「速度の速いポケットWi-Fiルーター一覧」をご覧いただくとわかるように、ドコモのポケットWi-Fiだけが異常に高い月額料金です。
月間通信容量がわずか5GBで月額6,400円します。
他サービスと比較して非常に高い月額料金であることが分かります。
ポケットWi-Fiを検討されている方は、月5GBでは全然足りないという方が多いです。
実際にはもう少し通信容量の多いプランを選択する人も多いでしょう。
参考までに容量が増えると、このように月額料金はどんどん高くなります。
ドコモ料金表
プラン | 月額合計 | 内訳 | ||
パケットパック | 基本プラン(データプラン) | インターネット接続サービス(moperaUシンプルプラン) | ||
データMパック(標準)(5GB) | 6,400円 | 5,000円 | 1,200円 | 200円 |
ウルトラデータLパック(20GB) | 7,400円 | 6,000円 | 1,200円 | 200円 |
ウルトラデータLLパック(30GB) | 9,400円 | 8,000円 | 1,200円 | 200円 |
ウルトラシェアパック50(50GB) | 17,400円 | 16,000円 | 1,200円 | 200円 |
ウルトラシェアパッ100(100GB) | 26,400円 | 25,000円 | 1,200円 | 200円 |
ドコモは料金体系が極めて複雑難解で家族でシェアするパケットパック、ひとり向けのパケットパックの大きく2種類が存在します。まずはこのパケットパックを選択する必要があります。月額料金は「パケットパック+基本プラン+インターネット接続サービス」からなりますので上記のように3項目の合計が月額料金となります。何かと料金がかかる仕組みになっています。
ドコモのポケットWi-Fiは、通信速度が早く電波も建物の中まで隅々届きますので高品質であることは間違いないのですがあまりに高いといってもよいでしょう。
パケットパックプランを最大容量のものに変更すると、月100GBで月額26,400円もします。
従量課金タイプのドコモ・ポケットWi-Fiは、たくさん通信したい人が選択するサービスではありません。
ワイモバイル または WiMAX2+の選択が賢い
一方、ワイモバイル・WiMAX2+が、月間通信容量上限のないサービスを月額4千円台で提供しています。
料金を安く済ませたい人、たくさん通信をしたい人は、ワイモバイル・WiMAX2+から選択することは賢い選択だと思います。
契約期間
契約期間の定めがあります。
指定された時期以外に解約をすると違約金が発生するため注意が必要です。
そして自動更新ですので辞めるタイミングもよく把握をしておく必要があります。
各サービスが定める契約期間一覧
ドコモ | ワイモバイル | WiMAX2+ | |
契約期間 | 2年 | 3年 | 3年 |
おすすめポケットWi-Fi、僕が推奨するサービスはこれだ!
バランスが良いサービスは次の2つ
僕がおすすめするポケットWi-Fiは、高速通信はもちろんのこと、料金も比較的安い、かつ月間通信容量上限のないポケットWi-Fiです。
つまりはバランスが良さが大事ということですね。
ブロードワイマックス
WiMAX2+でしたら、ブロードワイマックスがおすすめです。
月額利用料2,726円からと業界最安値級の安さに加え、Web申込限定で初期費用が無料になります。
さらには、ルーターのラインナップが一番豊富です。
かつ最新ルーターを含めすべてのルーターが無料というのがすごいです。
もちろんWiMAX2+の最高通信速度1,237Mbps対応ルーター「Speed Wi-Fi NEXT W06」も無料です。
ワイモバイル
ワイモバイル・ポケットWi-Fiですね。
WiMAX2+と違い、最低でも4つの周波数を利用可能なサービスですので同じ人口カバー率99%でも実感として繋がりやすいのはワイモバイルですね。
携帯電話と同じ電波も使えるので地方でも繋がる、特に建物内や地下でも電波が入りやすいです。
そのため料金的にはWiMAX2+よりは気持ちお高めです。
ベースとなる契約は月間通信容量が5GB、7GBではあるのですが、有料のアドバンスオプション(月額684円)を契約することでアドバンスモード対応エリアでは無制限に通信ができます。
通信をたくさんしたい人はアドバンスオプションを契約することをおすすめします。
あまり通信しない方は契約しない方が料金を抑えられますね。
選び方のコツ
- まずは、ご利用になる地域が「ブロードワイマックス」のサービス提供エリアであるか調べる
- エリア内ならWiMAX2+を申し込む
- エリア外ならワイモバイルを検討する
やはり総合力で優秀なのはWiMAX2+です。
サービス提供エリア内であればそのまま申し込みをしても良いです。
ですがサービス提供エリア外だった場合は、ワイモバイルというように選択するといいと思っています。
ポケットWi-Fiの速度比較まとめ
ポケットWi-Fiの最高通信速度比較をしました。
規格上の速度だけでなく、各通信事業者が正式に発表している「実際の速度」も合わせて掲載しましたので参考にしていただければ幸いです。
また僕が常にお伝えしていることではありますが、「速度だけ」でポケットWi-Fiを選択をすると、使い勝手が悪かったりして後悔するケースも考えられます。
そのようなことがないように、サービス提供エリア、料金、月間通信容量の上限の有無、契約期間などを総合して判断していきましょう。
バランスが大事です。
ポケットWi-Fi選びの参考にしていただければ幸いです。
こちらも参考にどうぞ!
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