この記事では、フレッツ光の解約方法について詳しくご紹介致します。
フレッツ光は高速通信を代表する固定回線サービスですが、高性能すぎるため利用料が高額になっている事も事実です。
毎日大量のデータ通信をしない人にとってはコストパフォーマンスが悪いサービスです。
記事後半では、フレッツ光よりも安くて使い勝手の良いWiMAXをご紹介します。
目次
フレッツ光の解約方法
フレッツ光を完全に解約するには、NTTとプロバイダ両社に対して手続きが必要です。
昔からフレッツ光を利用している人はどちらか1社を解約するだけでは不十分で2社とも解約しなければ翌月以降も利用料を請求されてしまうので注意しましょう。
- NTT東西・プロバイダ(ISP)の2社で解約手続きを行う。
なお、2015年以降は回線サービスと接続サービスがセットになった光コラボという契約方法が多くなっています。
光コラボ契約を利用している場合は、契約プロバイダ1社を解約すれば自動的に光回線も解約となります。
NTT東日本・NTT西日本の解約
電話でNTT(0120-116-116)にかけて解約をします。
9:00〜17:00 年末年始を除いて営業しています。
プロバイダの解約方法
事業者によって解約方法はバラバラです。
電話連絡しかないプロバイダでは待ち時間や契約内容の確認に時間がかかる事が予想されますので、あらかじめ時間に余裕をもって手続きする事をおすすめします。
電話連絡の場合、プロバイダとの契約書類を手元に準備して本人確認や契約内容の確認をスムーズに行えるようにしておきましょう。
光コラボを契約している場合の解約
2015年以降は、通称光コラボレーション(以降光コラボ)と呼ばれる形態でサービスが提供されることが多くなりました。
光コラボレーション(光コラボ)では、これまでNTTとプロバイダ別々に契約が必要だったフレッツ光の契約が一本化される事になり、解約もプロバイダへの連絡だけで手続きが行えます。
フレッツ光解約の5大注意点
フレッツ光を解約する際は、
違約金、機器の扱い、そして契約が切れる月の利用料について十分に理解していないと金銭的に大きな負担を追う可能性があります。
公式サイトで解約方法の説明を探そうとすると
「いま、解約するともったいない」という主旨のページをいくつか経由しなければならず煩わしく感じると思います。
ここからは解約に伴って発生する以下の4つの問題点を順にご紹介していきます。
- 解約処理が翌月に回る事がある
- 契約内容によって違約金が発生する
- 解約後はすぐにレンタル機器の返却が必要
- 解約月は満額請求される
1.解約処理が翌月に回る事がある
NTTやプロバイダでは受付時間内に連絡すれば解約できます。
しかし、ひかり電話を使っていて継続利用したい場合は処理が完了するまで解約処理が完了しません。
月末ぎりぎりに解約手続きの連絡をしても、ひかり電話の移行は1週間から2週間程度かかりますので月の半ば頃に、解約手続きを開始する事をおすすめします。
月末ぎりぎりに手続きをすると当月ではなく翌月まで契約が続いてしまい、使わないフレッツ光の月額利用料を無駄に一月分請求されるだけでなく、後述する違約金が発生する可能性もあるので注意しましょう。
2.契約内容によって解約違約金が発生する
通信サービスではもはやお決まりになりつつあります。フレッツ光を解約すると契約内容に応じて違約金が発生します。
違約金は回線事業者であるNTTだけでなく各プロバイダでも発生するので、フレッツ光というひとつのサービスに対して2社分の契約内容に注意を払う必要があります。
プロバイダの契約プランやコースによって異なりますが、多くのプロバイダでもNTTと同様に自動更新型の契約をしている為、解約時には違約金が発生します。
3.レンタル機器を返却する
フレッツ光で使用する通信機器は基本的にレンタルです。
解約手続きをすれば、全ての装置を返却しなければなりません。
従来のフレッツ光では機器はNTTからレンタルしているのでNTTへ返却します。
ところが、Yahoo!BBのように一部のプロバイダではNTTの装置とは別にルータが届いている場合もありますので、該当する場合も別途プロバイダへ返却する必要があります。
NTT東西に返却する機器
NTTに解約を申し出ると数週間後に「レンタル機器返却キット」(以下返却キット)と呼ばれるものが送られてきます。
返却する対象機器はONU(光回線終端装置)やVDLS装置、ひかり電話の機能が含まれているHGW(ホームゲートウェイ)と呼ばれる機器などが該当します。
返却キットに返却対象機器の例が同封されているので忘れずに返却しましょう。
NTT東西に返却する機器の例
住宅タイプ | 返却機器の例 |
戸建 | ONU、HGW、電源コード、配線コードなど |
集合住宅 | VDSL装置、HGW、電源コード、配線コードなど |
返却先は返却キットにあらかじめ記載されているので、宛名を個別に確認する必要はありません。
また、返却にかかる送料は着払いでも大丈夫ですので機器を梱包すればあとはコンビニなどから送付できます。
なお、機器の返却を怠ると紛失したものとして賠償金を請求されます。
返却期限等は明確にされていませんが、一般的に通信機器は高額なものですので返却キットが届いて解約日を超えたら速やかに返却しましょう。
プロバイダへ返却するもの
光コラボモデルの場合、プロバイダへ解約の申告をするとNTTから返却キットが届きます。
契約先ではないNTTから返却キットが届くので驚くかもしれませんが、ONUやVDSL、HGWと各電源コードや配線コードはNTT宛に返却しなければなりません。
4.解約月は満額請求される
通信サービスは契約した月は日割り計算されますが、解約月や退会月は日割り計算されない事が一般的です。
これは光コラボでも別々の契約モデルの解約でも同様です。
フレッツ光の解約時によくあるご質問
解約したら光回線を撤去しないといけませんか?
原則、撤去が必要です。
解約すると固定電話は使えなくなりますか?
フレッツ光で利用できる「ひかり電話」を利用されている場合は、アナログ回線への切り替え手続きをすることで電話番号を維持できます。
NTT東西へ解約手続きの連絡をする際に電話加入権の状況も同時に確認してもらい、必要であればアナログ回線への移転手続きを依頼しましょう。
なおアナログ回線への移行手続きには数千円の事務手数料が必要ですのであらかじめ予算に組み込んでおくことをおすすめします。
レンタル機器の返却キットを待たずに返却できますか?
できません。
返却キットには返却状況を管理するバーコードや管理番号が記載されていますので返却キット以外では受け付けてもらえません。
返却キットは解約連絡から1、2週間経って届くので余裕をもって解約手続きする事をおすすめします。
フレッツ光の代替サービスとして「WiMAX」がおすすめ
フレッツ光は固定通信サービスとして代表的なものですが、
経済面と家屋への施工という2つの側面でユーザーにとって大きな負担になるものです。
1Gbpsの通信速度や有線の安定性は固定通信ならではのメリットです。
しかし、現実は20Mから50Mもあればほとんどの高画質動画は快適に閲覧できますし、FPSのような瞬発力を要するゲームをやらない人であれば安定性を体感する事もありません。
つまり多くの人にとってフレッツ光はオーバースペックな通信サービスと言えます。
WEBサイトの閲覧やYoutubeを見る程度の利用頻度ではフレッツ光の高額な利用料は割に合っていないと言い換える事ができます。
これからの通信サービスでは工事を必要とせず、一人一人の利用目的に応じたサービスを選択していく事が大切になってきます。
そこで現在主流の
月間容量制限がない通信サービスでかつ手軽に導入できるものとして、WiMAXがあります。
いわゆるWiFiによるインターネットサービスです。
WiMAXをおすすめする3つの理由
さてここからは、フレッツ光よりもWiMAXがおすすめである理由をお伝えします。
WiMAXで一番人気の「ブロードワイマックス」を例としてお伝えします。
WiMAXは、フレッツ光よりも利用料が安い!
フレッツ光はとにかく月額利用料が高い事があげられます。
フレッツ光は月額6,000円程度が一般的ですから、WiMAXの3,000円代前半と比較してその金額差はとても大きいです。
工事費がかからず家屋に穴を開ける必要がない!
フレッツ光の大きなデメリットは、家屋の壁に穴をあけて光回線を引き込む必要がある点です。
マンションでは大家さんやオーナーさんの承諾を得る必要がありますし、工事費用も1〜2万円かかるため高額です。
建物にあけた穴は元に戻せません。
ブロードワイマックスは、無線技術を駆使した通信サービスなので建物への工事は不要。
工事がないから工事費もかかりません。
かつ、ルーターが届いたその日からインターネットの利用が可能です。
WiMAXはルーター無料、しかも選べる!
フレッツ光で利用するルーターは、NTTから指定されたルーターを月額500円程度支払ってレンタルすることが一般的です。
ユーザーに選択肢はほぼありません。
WiMAXでは、用途に合わせてルーターを選ぶことが可能です。
しかも、多くのプロバイダーが無料提供しています。
外出先で使うことがメインの方はモバイルルーター、自宅利用がメインの方はホームルーターといった形で選択可能です。
他にも様々なメリットがありますので詳しくはこちらの記事もご覧ください。
フレッツ光解約まとめ
フレッツ光を解約する為の詳細と気を付けたいポイントをまとめると以下の4つです。
- 解約手続きはNTTとプロバイダの2社必要(光コラボではプロバイダのみ)
- NTT、プロバイダそれぞれで違約金が発生する可能性が高い
- レンタルした機器は速やかに指定の方法で返却する
- 多くのプロバイダでは解約処理は月末に行われ、日割り計算されない。
フレッツ光は長年、通信業界をリードしてきた固定回線の代表格サービスです。
しかし、多くの方にとってコストパフォーマンが悪いのも事実です。
また、固定回線では必ずつきまとう回線工事が大きなデメリットです。
ブロードワイマックスでは利用料も安く家屋への工事も必要ありません。
集合住宅に住んでいて光回線が選べない方でも高速通信を実現できますし、フレッツ光のように据え置きタイプのホームルータを無料で手に入れる事もできるので選択肢も豊富です。
安い料金で手軽にインターネットしたい方はブロードワイマックスへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?