2019年9月現在、カシモWiMAXは最安値プロバイダーではなくなってしまいました。
現在もっとも月額料金が安く、総支払額最安値のWiMAXプロバイダーは「ブロードワイマックス」です。
2017年に新しくWiMAXサービスを開始した「カシモWiMAX」は、業界最安値の料金設定です。
なんと「1,380円」から使えるので、とても魅力的な価格設定と言えますね。
これまでWiMAXといえば、ブロードワイマックスが業界最安値水準の月額料金でとても有名だったのですが、突如現れた「カシモWiMAX」に非常に注目が集まっています。
目次
カシモWiMAXは、確かに最安値でした
カシモWiMAXは、月額料金を徹底的に安くした低価格WiMAXとして人気があります。
同じく低価格のWiMAXとして不動の地位を気づいているブロードワイマックスがありますが、純粋に安さだけを見ればカシモWiMAXの方が安いです。
ギガ放題プラン(容量無制限プラン)の料金を比較してみた
月額料金の安さで1・2を争う、カシモWiMAXとブロードワイマックスを比較します。
カシモWiMAXとブロードワイマックスの比較表
カシモWiMAX 最安級プラン |
カシモWiMAX 新端末プラン |
ブロード ワイマックス |
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提供ルーター |
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1カ月目 | 1,380円 | 1,380円 | 2,726円 |
2カ月目 | 1,380円 | 3,580円 | 2,726円 |
3〜24カ月目 | 3,380円 | 3,580円 | 3,411円 |
25カ月目以降 | 4,079円 | 4,079円 | 4,011円 |
3年間費用 | 121,548円 最安値 |
132,668円 | 128,626円 |
※税込
カシモWiMAXが安い理由とは?
カシモWiMAXが安い理由は、旧型ルーターを提供することで価格を抑えているからです。
旧型ルーターを仕入れて、最安級として価格を抑えたプランを用意しています。
最安級プランで提供されるルーターW05やL01sは、1世代古いWi-Fiーターです。
古くてもいい方は、カシモWiMAXはありですね。
3年という契約期間を考えれば多少不安はありますが、W05やL01sは、比較的新しいルーターではあるので問題ありません。
最新ルーターW06が欲しい方は、ブロードワイマックスがおすすめ
カシモWiMAXでも、最新ルーターW06の提供は行なっています。
しかし、上の表を見たいただくとわかりますが最安値ではないですね。
W06狙いの方は、ブロードワイマックスの方が安く使えます。
自宅専用ホームルーターが欲しい方は、ブロードワイマックスも検討の余地あり
WiMAXには、WiMAXを自宅の固定回線として利用するためだけに設計された専用ルーター(ホームルーター)が存在します。
- Speed Wi-Fi HOME L01s
(新型:2018年1月発売、ブロードワイマックスで取り扱いあり) - Speed Wi-Fi HOME L02
(新型:2019年1月発売、ブロードワイマックスで取り扱いあり)
- 通信速度が大幅に向上した
- ビフォーミング機能で電波のキャッチがしやすくなった
どちらもすごく大事なことですね!
L02は、高性能なアンテナを内蔵したことで従来よりもアンテナ感度が向上しています。
いままで繋がりにくかった場所でも電波をしっかりキャッチしてくれるので安定して通信が可能になっています。
総合的に考えて、僕は最新ホームルーター「Speed Wi-Fi HOME L02」をおすすめします。
auユーザーは、カシモWiMAXを契約すると損をする!
料金が安い点がメリットのカシモWiMAXですが、デメリットも存在します。
カシモWiMAXの最大のデメリットは、auユーザーの携帯電話が安くなる「auスマートバリューmine」という割引サービスに未対応という点です。
これは、あまりに痛すぎますね。
年間12,000円近く損をしてしまいます。
せっかくWiMAXがKDDI資本のサービスで、au携帯とのセット割引を用意しているのに割引が利用できないのは痛いです。
auスマートバリューmineとは?
「auスマートバリューmine」は、au携帯が毎月1000円割引される割引サービスです。
しかし、カシモWiMAXは非対応なので、au携帯ユーザーであったとしても割引を受けることができません。
auスマートバリューmineは、対応プロバイダーが非常に少ないから仕方ないですね。
auユーザーは、「auスマートバリューmine」対応のブロードワイマックスがベストな選択
auユーザーの方は、ブロードワイマックスでWiMAXを契約することをおすすめします。
auスマホ割という名称で「auスマートバリューmine」に完全対応していますから申し込みをすることで、au携帯の割引を受けることができます。
カシモWiMAXとほぼ同等レベルの料金の安さに加えて、携帯の割引も受けられるので、これが一番安く使えます。
カシモWiMAXのメリット
最新ルーターはすべて無料
ルーターはすべて無料で提供されています。
しかし気をつけなければいけないのは、
- 最安級プランでは、旧型のルーターが提供されること
- 新端末プランでは、最新ルーターが提供されること(その代わり月額が少し高い)
という2点です。
通信品質・速度
WiMAXは、通信品質・速度は本家UQコミュニケーションズがコントロールしているため
ここでプロバイダーによる差はありません。
カシモWiMAXだから良い・悪いということはありません。
この点は、2017年に開始した後発プロバイダーであっても心配する必要はありません。
カシモWiMAXのデメリット
- auスマートバリューmine未対応(auスマホが月1000円安くなる割引サービス)
- サポート体制が不安(故障時、問い合わせ時に困る可能性あり)
カシモWiMAXのデメリットは上記2点です。
ナオト
僕がデメリットとして気になっているのは「サポート体制」です。
2016年に会社が設立され、2017年からWiMAXサービスを開始しており、まだまだサポート体制は充実しているとは言えません。
ウェブサイトには電話番号が見えるところに書いてありませんし、サポートページも存在しません。
WiMAXは、最低2年使用するサービスなので何かあった時にすぐにサポートしてもらえないと非常に困りますよね。
インターネットはインフラなのでネットが繋がらないではどうしようもありません。
サポートについては、10年近くの歴史があるブロードワイマックスが非常に優れているところです。
カシモWiMAXの評判は?
カシモWiMAXは2017年10月にサービスを開始しました。
まだWiMAX市場に参入して日が浅く、どうしても世間の評判や利用者そのものが少ないのが現状です。
カシモWiMAXの評判については、以下の記事で詳しくご紹介しています!
徹底比較!カシモWiMAX 対 ブロードワイマックス
ブロードワイマックスとカシモWiMAXは、月額料金の安さ重視の「低価格WiMAXプロバイダー」です。
「1年後にキャッシュバックをあげるので、月額料金は高めというWiMAXプロバイダー」とは違います。
カシモWiMAXとブロードワイマックスについて、その違いについて比較分析してみたいと思います。
結論として、カシモWiMAXは確かに安くてこの1点については魅力が高いのですが、同じ低価格でも歴史のあるブロードワイマックスはサービスレベルが明らかに高くて使い勝手が良いものになっています。
このあたりが、選択のポイントになるかと思います。
- とにかく安ければいい → カシモWiMAX
- 安さも大事だけど総合力が大事 → ブロードワイマックス
無制限プラン(ギガ放題プラン)の有無
無制限プランの有無
カシモWiMAX | ブロードワイマックス | |
無制限プラン有無 | あり | あり |
カシモWiMAXも、ブロードワイマックスも「ギガ放題プラン」を用意しています。
ギガ放題プランは月間通信容量の上限のないプランです。
WiMAXを契約する方の9割以上はこのギガ放題プランを選択します。
支払い方法
支払い方法の違い
カシモWiMAX | ブロードワイマックス | |
支払い方法 |
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※ただし、口座振替の場合キャンペーンが適用されないのでご注意ください。
有料オプションサービス加入の強制力
有料オプションサービスへの加入が必要かどうか
カシモWiMAX | ブロードワイマックス | |
有料オプションサービス加入の強制力 | 任意 | 割引を受けるためには有料オプション申し込みが必要(但、不要ならすぐに解約できる) |
最近のWiMAXプロバイダーは、料金を安くしたり、キャンペーンをおトクにする代わりに、有料オプションサービスに加入することを条件としているプロバイダーが普通です。
カシモWiMAXは、有料オプションはあくまで「任意」という位置付けです。
オプション契約と、割引・キャンペーンが独立して設計されています。
この点は素直に評価できますね。
他のプロバイダーにも見習って欲しいところです。
他社WiMAXからの乗り換え時に発生する違約金を負担してくれるか?
違約金負担の有無
カシモWiMAX | ブロードワイマックス | |
違約金負担 | 負担なし | 負担あり |
WiMAXは、2年あるいは3年契約が普通ですから、契約期間中に解約して他社WiMAXプロバイダーに変更(つまりWiMAXプロバイダーの乗り換え)をすると、普通は違約金が発生します。
10,000〜20,000円程度の違約金が多いようです。
この違約金をブロードワイマックスは負担してくれます。
上限は19,000円ですが十分な金額ですよね。
つまり、今使っているWiMAXに不満がある場合は、ブロードワイマックスの乗り換えてしまうと違約金をほとんど負担することなく乗り換えが可能ということです。
しかも、最新ルーターも入手できるので一石二鳥。
プロバイダー乗り換えの違約金負担については、カシモWiMAXはしていません。
このサービスは、ブロードワイマックスのみが提供している非常に珍しい制度です。
WiMAXルーターの受け取り方法
ルーターの受け取り方
カシモWiMAX | ブロードワイマックス | |
ルーター受取 |
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※ブロードワイマックスの店舗受取は、東京都(渋谷・秋葉原)、埼玉県(大宮)、大阪府(梅田)の4店舗で受け取り可能です。
カシモWiMAXは、お申し込み当日または翌日にルーターの発送が行われます。
そのため早くてお申し込み翌日以降の到着となります。
ブロードワイマックスは、カシモWiMAXと同様のスケジュールですが、一点優れた点として申し込み当日に「店舗受取」も選択できる点です。
出張など急にルーターが必要になった際に、先にインターネットで申し込みだけしておき、店舗でルーターを受け取ることができます。
これが結構便利で利用者が多いとのことです。
ご満足保証制度
ご満足保証制度の有無
カシモWiMAX | ブロードワイマックス | |
ご満足保証 | なし (不満時の契約解除料として最大19,000円) |
あり (不満時の契約解除料0円)※ |
※1 一定条件付きで、解約違約金0円となります。
サービスに満足いかなかった場合に契約満了のタイミング以外で解約をすると、契約解除料が発生します。これについてカシモWiMAXでは特に何も用意がありません。
一方、ブロードワイマックスは「ご満足保証制度」があり、一定の条件を満たした場合に契約解除料金が発生しない仕組みがあります。
カシモWiMAXの申し込み時の注意点
キャンペーンコードって何?配布しているサイトがあるの?
カシモWiMAXのウェブサイトから申し込みをするために、お客様情報を入力していると「キャンペーンコード」の入力欄が出てきます。
しかしこれ、キャンペーンコードは今現在配布されていないそうなので、何も入力しなくてOKです。
無意味な入力枠なので何だろう?と思いますがこのキャンペーンコードは入力せず飛ばしてOKです。
カシモWiMAXの解約方法
WiMAXを新規契約をする際に見逃しがちなのが、解約方法です。
あらかじめ知っておくだけでも安心できますので、気になる方はチェックしておきましょう。
カシモWiMAXの運営会社「株式会社MEモバイル」について調べてみた
ナオト
カシモWiMAXは、2017年10月にサービスを開始しています。
WiMAXプロバイダーとしてはかなりの後発と言えます。
その分、これまでに存在していたWiMAXプロバイダーよりも「低価格」と「シンプルさ」を武器に攻め込んできている感じはしますね。
僕は長年通信業界にいますが、カシモWiMAXの運営会社である「株式会社MEモバイル」については、正直はじめて名前を聞きました。
株式会社EMモバイルの概要
株式会社EMモバイルの概要
商号 | 株式会社EMモバイル |
設立 | 2016年7月27日 |
資本金 | 2,000万円(2017年7月現在) |
事業内容 | MVNO事業 |
所在地 | 〒130-0014 東京都墨田区亀沢3-3-14 |
親会社 | 株式会社マーケットエンタープライズ |
株式会社MEモバイルについて調べてみると、確かに平成28年(2016年)に設立さていて、法務局からの法人番号が割り当てられています。
本社の所在地に確かに存在することを地図で確認済みです。
できたばかりの会社なので、ウワサはほとんどありません。
よくわかりませんでした。
なお、株式会社MEモバイルの親会社は「株式会社マーケットエンタープライズ」で、この会社のオフィス内に存在しているようです。
親会社は、株式会社マーケットエンタープライズ
株式会社マーケットエンタープライズは、インターネットに特化した多種多様なリユース品の買取及び販売事業(買取専門サイト等の運営)をしています。
東証マザーズ(証券コード:3135)に上場しています。
中古品の買取・販売をする会社が、これまでと全く分野の違う通信事業に挑戦するために立ち上げた会社のようです。
直近の業績を見てみると足元は順調に業績が伸びていますが、利益額の規模は比較的小さめです。2017年度で経常利益400万円ほど。
通信というインフラサービスを契約する際は、長く安心して契約できそうか?
といった点も大事なポイントになります。
今後、「カシモWiMAX」が軌道の乗るといいですね。
カシモWiMAXのまとめ・注意点
カシモWiMAXは、最安値で利用できて、かつ2年契約できる新しいプロバイダーとして、有力な選択肢となります。
安さと契約期間を求める方は、カシモWiMAXを選んで問題ありません。
- 価格の安さ
- 契約期間(2年)が短い
- auスマートバリューmine未対応(auスマホが月1000円安くなる割引サービス)
- ホームルーターの提供が旧型のみ(2018年4月時点)
- サポート体制が不安(故障時、問い合わせ時に困る可能性あり)
これらデメリットを解消できるのは、WiMAXプロバイダーとして歴史のある「ブロードワイマックス」かと思います。
特にauユーザーは、割引に対応しているブロードワイマックスを選んでもらうと料金的にもかなりおトクです。
以上、カシモWiMAXのご紹介でした。